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放射性物質

「放射性物質」の危険性

西暦2011年3月11日午後2時46分、東北地方を中心に最大震度7の巨大地震が発生しました。世に言う「東日本大震災」です。この大震災と津波の影響によって「東京電力・福島第一原子力発電所」の1~5号機が壊滅的レベルで損壊し、1~3号炉が「メルトダウン(炉心溶融)」を起こすという“人類史上最悪の大規模原発事故”にまで発展しました。この日を境に、我々日本人は“新たな環境汚染問題”と強制的に向き合わなければならなくなりました。そう、「福島原発事故」によって大量放出された「放射性物質」問題です。大気中に放たれた主な「放射性物質」の種類は、「放射性ヨウ素131・132・133」、「放射性セシウム134・137」、「ストロンチウム90」、「テルル132」、「キセノン133」、「プルトニウム238・239・240・241」などでした。多くの方々が既にご存知の事実でしょうが、「放射性物質」は生物や自然環境にとって非常に有害な危険物質です。「放射性物質」から放出される「放射線」は、生物の細胞DNAを損傷させてしまいます。それによって、癌や白血病などの深刻な重病を発症するリスクが高まります。特に細胞の新陳代謝が活発な成長期の子供は、「放射性物質」の悪影響をより受けやすいので注意が必要です。「福島原発事故」発生後、東日本を中心に子供の甲状腺癌が非常に増加して来ているといった報告もあります。また、今後生まれて来る赤ん坊への遺伝的悪影響も懸念されています。奇形児や障害児の誕生、死産、流産、不妊症や無精子症などの生殖障害が増加する恐れがあります。それから「放射性物質」の体内蓄積による悪影響だと思われる脱毛症なども、男女を問わず増えているという報告が続出しています。

 

「放射線」を身体に浴びる事を「被曝」と言います。さらに細かく説明すると、身の周りにある「放射性物質」から放たれた「放射線」を、身体の表面部から浴びる事を「外部被曝」と言います。病院でレントゲン検査を受けたり、空港の税関でボディスキャナーチェックを受けるのも、厳密には「外部被曝」の一種です。もし頻繁に繰り返し受ければ、発癌や不妊症などの健康被害リスクが増加します。一方、体内に直接「放射性物質」を取り込んで、身体の内部から「放射線」を浴びる事を「内部被曝」と言います。例えば「放射性物質」に汚染された飲料水を飲んだり、同じく汚染された肉や野菜などの食物を食べる事によって、人間は「内部被曝」してしまう事になります。一度体内に入り込んだ「放射性物質」は、そのまま長期間留まって「放射線」を放出し続ける為、「外部被曝」より「内部被曝」の方がより健康に多大な悪影響を及ぼす危険性が高いと言われています。ちなみによく世間で言われる「放射能」とは、「放射性物質」が「放射線」を出す“能力”自体の事を指す言葉です。従って、「放射能を浴びる」という表現は、厳密には間違った言葉の使い方になります。

何故、原発事故が“深刻な環境汚染問題”だと言われているのか?それは、この問題が今後も遠い将来に渡ってずっと終わり無く続くからです。「放射性物質」は「半減期」という特性を持ちます。「半減期」とは、ある一定期間を過ぎると「放射能」が段々と弱まって行く性質の事です。その名の通り、放出される「放射線」量が半分に減って行きます。例えば、「福島原発事故」で最も多く放出された「放射性ヨウ素131」の「半減期」は僅か“8日間”です。つまり8日を過ぎれば「放射能」は半分になります。その倍の16日経てば「放射能」は1/4程度にまで弱まります。なので、原発事故直後に放出された「放射性ヨウ素131」は、今はほとんど無害化された状態だと考えても良いでしょう。ところが、同じく「福島原発事故」によって放出された「放射性物質テルル132」は、β線を放射しながら崩壊した後に「ヨウ素129」に変化する特性があります。この「ヨウ素129」の「半減期」は、なんと“1570万年”という気が遠くなる様な期間です。将来、ほぼ半永久的に消えない「放射性物質」だと言っても過言ではないでしょう。「放射性ヨウ素」は揮発性が強く、大気中に放出された場合は非常に広範囲に飛散します。

人間が呼吸や飲食物を通して「放射性ヨウ素」を体内に取り込んだ場合、一体どうなるのか?甲状腺に蓄積されて、そこが集中的に「内部被曝」する事になります。そして甲状腺癌の原因となる訳です。かつてソビエト連邦共和国(現在のロシア)で発生した「チェルノブイリ原発事故」では、事故発生から5年後に子供の甲状腺癌が増え始め、10年後にピークを迎えたそうです。「放射性物質」汚染の中心地域だったゴメリ州では、約1000人に1人の子供が甲状腺癌を発症しました。「福島原発事故」による「放射性物質」の総放出量は、「チェルノブイリ原発事故」と比較して最低でも2倍以上だと試算されています。つまり単純計算でも、福島県を中心に東日本で今後、約500人に1人の子供が甲状腺癌を発症する危険性がある事になります。「放射性ヨウ素」による甲状腺癌の発症を予防するには、「安定ヨウ素剤」を服用するのが最も効果的だと言われています。これは放射特性を持たない「安定性ヨウ素」で予め甲状線内を満たしておき、危険な「放射性ヨウ素」の侵入を防ぐという予防法です。実際に「チェルノブイリ原発事故」直後に「安定ヨウ素剤」を国民へ配布したポーランド(旧ソ連の隣国)では、子供の甲状腺癌発生が大きく抑えられたと報告されています。ただし、「安定性ヨウ素」は「内部被曝」する前に服用しなければ効果がありません。既に「放射性ヨウ素」が体内に取り込まれてしまった後で「安定性ヨウ素」を飲んでも、全く意味が無いのです。また、年齢40歳以上の人間も、「安定性ヨウ素」を服用しても甲状腺癌予防効果は全く得られないと言われています。

「福島原発事故」に於いて、「放射性ヨウ素」と並んで飛散量が多かったのが「放射性セシウム137」です。「放射性セシウム137」は強いガンマ線の発生源であり、その「半減期」は“約30年”と非常に長いです。この「セシウム」に汚染された空気を吸ったり、食物を摂取する事によって体内に取り込まれます。そして血液の流れに乗って腸や肝臓にまで運ばれ、カリウムと置き換わって全身の筋肉に蓄積された後、腎臓を経て体外に排出されます。その間、約100日~200日に渡ってベータ線とガンマ線を放射し続け、危険な「内部被曝」被害を引き起こします。「セシウム」は特に心筋細胞に蓄積しやすく、心筋梗塞や不整脈などの心臓疾患が起きやすくなるという研究説もあります。実際に福島県でも、住民や原発作業員の多くが心臓発作で亡くなっていると報告されています。2014年時点での海外メディア報道によると、アメリカ政府が「福島原発事故」で発生した「セシウム」の総放出量を計算してみたところ、「チェルノブイリ原発事故」の約1.8倍にも匹敵する量だという結果が示されたそうです。各研究機関が作成した汚染マップを見てみると、福島県東部を中心に半径250km以上の地域が「放射性物質」によって土壌・海洋汚染されてしまった事実が分かります。特に「ホットスポット」と呼ばれる、大気の流れによって「放射性物質」が大量に降り積もった場所では深刻な土壌汚染が発生しています。例えば東京都内の場合、お台場海浜公園付近の植え込み土壌から1kg当たり1万600ベクレル、江戸川の土手で2万700ベクレルもの「放射性物質」が大量に検出されました。「ベクレル」とは「放射能」の強さを表す単位です。1ベクレルであれば、「放射性物質」の原子核が1秒間に1個崩壊するという事になります。10ベクレルなら、1秒間に10個の原子核が崩壊する計算です。原子核が崩壊する際には、必ず「放射線」が発生します。それが生物の細胞DNAを破壊して、癌病や遺伝子障害の原因となるのです。「セシウム」は自然界に棲む生物、屋外栽培されている農作物、放牧されている畜産物などにも取り込まれてゆきます。特に「シイタケ」や「マイタケ」などのキノコ類や、海洋生物の食物連鎖などによって高濃度に生体濃縮されやすいという研究データが報告されています。高濃度汚染された食物を食べれば当然、それだけ「内部被曝」ダメージも大きくなります。尚、「安定性ヨウ素」を服用しても「セシウム」による「内部被曝」を防ぐ事は一切出来ません。体内に溜まった毒物を排出させる「デトックス療法」が、「セシウム」除去にも効果がある…という噂もありますが、その関連情報は玉石混交で、健康食品詐欺商法なども含まれている為、鵜呑みにするのは危険です。

核実験や原発事故により「放射性セシウム」が撒き散らされた地域では、必ず「放射性ストロンチウム90」も同時検出されます。「ストロンチウム」は、「天然放射性物質ウラン」を核分裂させる事などによって人工的に生成される代表的な「放射性物質」の一種で、「半減期」は“約29年”と非常に長いです。「ストロンチウム」に汚染された食物を摂取すると、骨の中のカルシウムと置き換わって体内に蓄積されて行きます。一度、骨に取り込まれてしまうと、なかなか体外に排出されず、長期間に渡って「放射線」を出し続けるので大変危険です。「ストロンチウム」を体内に取り込んでしまった場合、「アルギン酸」を摂取すると排出効果が高まるそうです。「アルギン酸」とは、昆布やワカメなどの褐藻類に含まれる食物繊維の一種です。生物に「アルギン酸」を経口摂取させてから「ストロンチウム」を投与すると、「ストロンチウム」のみを投与した場合と比べて体内残留量が約1/8にまで激減するという実験報告があります。「福島原発事故」によって飛散した「放射性物質」の中でも、最も危険だと言われているのは「プルトニウム」です。「プルトニウム239」から出される放射線量は“1g当たり23億ベクレル”もあります。体内に僅か1個の微粒子を取り込むだけでも、強力な「放射線」の「内部被曝」によって発癌リスクが増大すると言われています。計算上、「プルトニウム239」を12mg摂取しただけで、その「内部被曝」線量は僅か1時間で人間がほぼ100%死に至る“7シーベルト”にまで到達します。(「シーベルト」とは、放射線が人体に及ぼす影響量を表す単位です。)また、「プルトニウム」は一度体内に吸収されると非常に排出され難く、長期間留まり続ける特徴があります。体外排出までに掛かる期間は、骨に吸収された場合が約20年、肝臓に吸収された場合が約50年だそうです。「プルトニウム239」の「半減期」は“約2万4000年”と、膨大な年月を要します。「プルトニウム」は質量が重い為、比較的、飛び散り難い「放射性物質」だと言われていますが、最も遠い地点で福島原発からおよそ45km離れた飯舘村でも検出されています。これは原発事故の悪影響が広範囲に渡っているという実態を裏付けるデータです。また、1945年以来、世界各国で行われた核実験によって、約10tもの「プルトニウム」が地球上に放出されています。この核実験により飛散した「プルトニウム」で、既に世界中で多くの人々が「内部被曝」しているという恐ろしい説まであります。

 

それでは現在、「福島原発」は一体どの様な状況になっているのでしょうか?「メルトダウン(核燃料溶解)」事故によって原発地下深くに流れ落ちた「放射性デブリ」は約300tあると推定されています。一方、政府は「核燃料は安全に冷却コントロールされている」として、原発事故の収束宣言を出しています。しかし、現地での放水冷却作業は未だに続いており、その作業で出た多量の「放射性物質」を含む「高濃度汚染水」貯蔵タンクは増え続ける一方。そして保管対処し切れなくなった汚染水が大量に海洋投棄されている有り様です。2015年1月下旬に電力会社が公開した資料によると、「福島原発1号機」の放水路で「セシウム137」を1L当たり1万ベクレル、同じく「セシウム134」を1L当たり3100ベクレル検出したとの事です。この放水路は「福島原発1号機」と海を繋いでいるもので、そこを通して「放射性物質」汚染水が海洋流出している可能性が高いと指摘されています。原発建屋付近で採取した地下水からも、1L当たり130万ベクレルものベータ線が検出されています。さらに無人ロボットを使った「福島原発2号機」の最新調査報告によると、核燃料格納容器内部の放射線量が“毎時530シーベルト”もある事なども分かりました。これは人間が浴びればあっという間に死亡する程の超高線量です。それを防げる様な防護服も存在しない為、「メルトダウン」した核燃料を封じ込める作業はずっと停滞したままだと推測されます。つまり、今後も放水作業を中心とした場当たり的な冷却方法で、核燃料を再臨界させない様に対処してゆくしかない状況なのです。その間も、危険な「放射性物質」に汚染された排水がどんどん海に垂れ流され続けるでしょう。東北地方を中心とした太平洋側の海産物汚染問題が非常に心配されます。勿論、土壌や農作物汚染も深刻な状況です。かつて「チェルノブイリ原発事故」直後には、軍民一致団結して放射線遮断効果があるコンクリートで原発建屋を完全封印するという「石棺作戦」が実施されました。その命懸けの勇断があったからこそ、封印後の「放射性物質」漏れが防がれて「チェルノブイリ原発事故」は収束を迎える事が出来たのです。果たして「福島原発事故」は今の様な杜撰な管理状態で本当に“収束した”と言って良いものでしょうか?甚だ疑問を感じざるおえませんね。

余談ですが、「東日本大震災」発生直後の2011年3月22日、東京や横浜で屋外に“謎の黄色い粉”が降り積もるといった奇怪なニュースが話題となりました。政府は国民に対して「これはスギ花粉だ」と説明しましたが、その後に同様の現象が目撃された事は一度もありません。そもそも、明らかに見た目がただのスギ花粉と異なるから大騒ぎとなったのです。そして、この“謎の黄色い粉”は、やはり高線量の「放射線」を出していたそうです。その本当の正体は核爆発を起こした「福島原発」から飛散した「放射性物質」だとも、「東日本大震災」の影響で大規模火災が起きた千葉県の石油化学コンビナート工場地帯から飛散した「劣化ウラン」だとも噂されています。後者の大規模火災では、「劣化ウラン」保管施設の一部も実際に延焼被害を受けていました。その際、大量の“謎の黄色い煙”が首都圏沿岸部を中心に観測されて、世間は大騒ぎとなりました。その後に例の“謎の黄色い粉”が各地で見付かった訳です。「ウラン」は酸化すると黄色く変色する為、通称「イエローケーキ」とも呼ばれます。「劣化ウラン」に被曝した場合、各種癌病、白血病、悪性リンパ腫、気管支炎、消化器官への潰瘍・穿孔罹患、激しい下痢、頭痛、鼻血、脱毛症、視力低下、免疫力低下、倦怠感、神経障害、生殖障害、寿命の短化など数々の健康被害に襲われるそうです。「湾岸戦争」で使用された「劣化ウラン弾」の影響により、イラクやクウェート国民、アメリカ軍兵士なども実際にこうした被曝後遺症に苦しめられたと言います。そして東日本でも同様の体調不良を訴える人々が続出しています。この問題の教訓は、「政府の発表など大嘘ばかり、問題を隠蔽する為なら平気で国民を騙す事勿れ主義体質。」という点です。大手マスコミも政府の御用記者ばかりなので、本当に深刻な問題については真実を何一つ報道しません。貴方自身や、大切な家族、知人らの生命と人生を守る為にも、今後そうした認識を常に忘れず強く持って生きる様に心掛けて下さい!

 

特に気を付けたいのが、「食べて応援、フードアクション日本!」とかいう被災地作物推奨キャンペーンです。よくCMなどで有名芸能人が福島県産の農作物や海産物を美味しそうに食べながら、「安全で美味しい、皆も一杯食べよう!」と宣伝していますよね?あんな偽善CMを鵜呑みにして同調していたら、貴方も家族も近い将来、取り返しが付かない生命の危機に曝されますよ?ハッキリ言って、被災地の農作物や海産物は「放射性物質」に汚染されていて、もう人間が本来食べて良い代物ではありません。最低でも今後100年間はそういう状況がずっと続きます。30年経っても「セシウム」が「半減期」を迎えて今の半分程度の放射線量になるだけです。そんなデリカシーの無い事を言ったら、被災地で暮らす農家や漁師さん達が可哀想じゃないか?それは安全管理を怠って原発政策を推し進めてきた政府と電力会社が全面的に悪いのです。批難や責任追及は、彼らに思いっ切りぶつけて下さい。これは最早、デリカシーの問題ではなく、国民一人一人の生命の危機に関わる問題なのです。国家犯罪による“国民虐殺”が平然と行われています。真実を何も知らされぬまま、善意から被災地支援キャンペーンに協力していた人達が今、大勢、癌などの病魔に侵されたり、亡くなられている事実をご存知ですか?有名人だけでも俳優の「松方弘樹」さん、「今井雅之」さん、女優の「川島なお美」さん、タレントの「阿藤快」さん、「前田健」さん、元横綱「九重親方(千代の富士関)」など、震災直後の時期にTV番組ロケやボランティア活動で被災地を訪れていた多くの方々が近年、「放射性物質」による被曝が原因だと思われる癌病や心臓疾患で立て続けに亡くなっています。同様の経緯で、癌病を患って手術治療を受けている芸能人も沢山います。「だったら食べて応援キャンペーンの代表格だった、あの某J系アイドルグループも危ないんじゃないの!?」…実は既にメンバーの一人が、体重1kg当たり“20.47ベクレル”もの「セシウム」に被曝していると言われていて、今後の健康状態が大変心配されています。さらに一緒に応援キャンペーンに参加していた農業家男性も、2014年6月に白血病で亡くなっています。そのキャンペーンCMに賛同して福島県産の食料品を購入した大勢の国民も、また同様の危険に曝されています。自分と家族の生命ぐらい、自分で責任を持って守ってあげて下さい。「風評被害」なんていう、政府がマスゴミを使って高濃度汚染水さながらに垂れ流している大嘘プロパガンダ宣伝には騙されないで下さい。そんな偽善ぶった言葉に踊らされていたら、その内、本当に「放射性物質」漬けにされて家族諸共殺されてしまいますよ!スーパーやコンビニで食料品を買う時は、よく気を付けて生産地を確かめる。福島県を中心とした半径200km圏内の産地の農作物、畜産物、海産物はなるべく購入しない。出来るだけ西日本など「福島原発」から遠く離れた産地の食材を買いましょう。ファミレスなどの外食系チェーン店や、カップラーメンなどの加工食品も、何処産の食材を使っているか分からないので恐いですね。中には福島県産の米、狂牛病検査をしてない牛肉、化学添加物てんこ盛りの調味料を使った、危険物質三冠王の“殺人牛丼”を出すチェーン店などもあるとか…。激安だからと言って迂闊に飛び付くと、自分の大切な命を安売りする破目になりますよ?大勢の国民を死へ追い遣る「食べて心中」キャンペーンには、「断固NO!!」を突き付けてやりましょう!

 

ここまで真剣に読んで下さった方なら、もう「福島原発事故」問題に関する政府発表は嘘ばかりだって事もお分かりですよね?政府が原発事故直後に定めた放射線被曝に対する「暫定基準値」なども、国際基準値より相当甘めに設定されたものなので絶対に信じないで下さい。「放射線」は自然界にも存在していて、一般人も世界平均値で年間“2.4ミリシーベルト”被曝していると言われています。これに加えて、X線検査などで人工放射線を浴びても健康に害が無いとされる被曝限度は年間“1ミリシーベルト”までです。原発作業員などの放射線業務従事者でも被曝限度は年間“50ミリシーベルト”までだと規定されています。これらの基準値は「国際放射線防護委員会 ICRP」が定めたガイドラインによるものです。放射線被曝量が“250ミリシーベルト”を超えた辺りで「白血球が減少する」など健康に悪影響が出始めます。“2シーベルト(=2000ミリシーベルト)”を超えると鼻血や脱毛症などの急性症状が発生し、被爆者の5%が死亡するそうです。“7シーベルト”を超えると被爆者の99%が即死します。では先述の「食べて応援」キャンペーンの先導役を担っていた某J系アイドルグループメンバーの年間被曝量を計算してみましょう。公式プロフィールによる体重59kgから算定して“1207.73ベクレル”の「セシウム」が現在、彼の体内に取り込まれている事になります。これを「シーベルト」換算に直すと、毎時“15.7マイクロシーベルト”の放射線に「内部被曝」している事と等しいです。つまり1日で“376.8マイクロシーベルト”、1年間だと“137.532ミリシーベルト(=137532マイクロシーベルト)”もの「内部被曝」被害を受けている事になります。勿論、「セシウム」は100日から200日程度で体外排出されますが、これまでと同様に「食べて応援」キャンペーンで継続的に「放射性物質」汚染食品を食べ続けた場合、今後2~3年ぐらいで白血球に何らかの異常が起こる危険性も十分有り得ますね。

勿論、我々国民も安心などしていられませんよ?政府が定めた、食品中に含まれる「放射性物質」に対する規制値を改めて確認してみましょう。「放射性ヨウ素」の規制値は、飲料水(牛乳や乳製品も同様)が年間“300Bq/kg”まで、野菜類や魚介類は年間“2000Bq/kg”までです。「放射性セシウム」の規制値は2012年4月から改定され、飲料水が年間“10Bq/kg”まで、牛乳と乳製品が年間“50Bq/kg”まで、一般食品については年間“100Bq/kg”まで、乳児用食品については年間“50Bq/kg”までと、それぞれ設定されています。その他の「半減期」が1年以上掛かる「放射性物質」についても、「放射性セシウム」の規制値に準じて、年間被曝線量が“1ミリシーベルト”を超えない様に制定されているそうです。問題は、食品の「放射性物質」汚染度検査が適正に行われているかどうかですね。農作物にしろ、海産物にしろ、ちゃんと1個1個しっかり検査されているのか?表向きは「しっかりやっています」と言っておけば、国民にはその真偽を確かめ様がありません。不正を取り締まる第三者機関なども存在しない為、監理体制は極めて不透明だと言えます。未だに「○○県産の△△から規制値のXX倍を超えるセシウムが検出された」なんて報道も度々目にします。それに食品だけでなく、「放射性物質」に汚染された廃棄物の焼却灰が日本各地で埋め立てられたり、コンクリートなどの建材として再使用されるといった二次汚染問題も深刻です。危険な「放射線」を恒久的に出し続ける土地や建物でなんか、誰も暮らしたくないですよね?福島県では土壌汚染も酷い状況です。いくら地表を除染しても、既に地中1m深くまで「放射性物質」に侵透汚染されている地域なんか、ざらだそうです。ちなみに土壌汚染問題を解決する策として、「ファイトレメディエーション」という“植物の養分吸収能力”を利用した除染技術が注目されています。熱帯植物の「ネピアグラス」や、穀物の一種である「アマンサラス」などに、地中の汚染物質を吸収・除去する効果が認められたそうです。この国の未来を決して諦めず、こうした状況改善に繋がる策を今後も一つ一つ着実に打って行きたいですね。とにかく大切なのは「福島原発事故」問題を絶対に風化させない事!震災から年月が経って民衆の関心が段々薄れるにつれて、「放射性物質」関連のリスク管理体制もまた杜撰なものになってゆく恐れが多分にあります。本当に危ないのは、“そうなった時”なのです!現在も「福島原発事故」問題は何一つ解決していないのだという事実を常々念頭に置いて、我々国民はこの危険な「放射性物質」と向き合って生きて行かなければなりません。

 

参考資料

●放射能に関する基礎知識:放射性物質・事故事例
http://www.pottermania.jp/info/event/log2011/000000Fukushima_Nuclear_Accident0001_Term.htm

●福島県の子供達の甲状腺に半端無い異常が起きている件

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